
前回から引き続き今回は傾斜壁です。
ちょっと前置きですが、賃貸向けのプライベートウォールの作り方を見かけますが、両端をガッチリと支えているか単管をジャングルジムの様に支える格好になっています。
両端を支える形の場合は、幅を大きくとると中心がたわみます。
単管の場合、かなりの強度は出ますが廃棄時が大変です。
えぇそりゃもう面倒ですよ。(粗大ごみで出すときに白い目で見られますよ)
ということで、賃貸の方は諦めて懸垂ラックを作ってフィンガーボードもしくはキャンパラングで手を打つことをお勧めします。
ということで、今回も据付型を紹介していきます。
必要な工具
前回の垂直壁と同様の工具があれば基本的には大丈夫ですが、傾斜の場合は角度を計測する必要がありますので「分度器」が必要です。
設計
今回も京間の4畳半(幅2860mm×奥行2860mcm×高さ2400mm)で据付型検討していきます。
角度は120°壁で設計していきます。
120°の場合、こんな感じになります。
上部が少し垂直になっていますが半端な数値の帳尻合わせですが、ゴールを垂直にした方がホールドをセットし易いのでもう少し広めにとった方が良いかもしれません。
壁のデザインは限られたスペースですのでその辺は熟考して設計した方が良いかもしれません。
一度作った壁のデザインは変更するのにカナリの労力を要しますので設計=計画段階に一番時間をかけてください。
じゃないと後でオブジェになります。

下を300mm上げているのはマットを引いたときに壁に当たらないようにするため、もしくはフットホールドを取り付けやすくするためです。
底面からいきなり角度がつくと後でフットホールドを取付るときに後悔します。
施工(下地)
基本的には90mm×45mmと45mm×45mmの垂木を使用します。
前回も書きましたが2×4は安いですが柔らかくて強度的に不安しか残りませんのでお勧めしません。
壁面への下地について前回書いていませんでしたが、元々の家の下地は縦に柱が通っていると思いますので今回の場合、横にウォールの下地を配置します。(等ピッチでは無いのは後程わかります。)

横に下地を組んだ後は垂直方向にも下地を組みます。
垂直方向の下地配置はパネル側の下地と平行方向で合わせます。


次にパネル側の下地と位置を合わせて縦の下地を組みますが、そのままではパネル側の下地は倒れますので、倒れないように引っ張ります。

施工(パネル貼付け)

